さとうきび畑の作業は大変だった!沖縄のオジーやオバーのパワー

沖縄の生活

さとうきび畑のお手伝い時期

今年もさとうきび収穫時期がやってきました。ふつうの会社員をしている私は、自転車などでフィットネスを意識してやっているのですが、今年も全身筋肉痛…。

収穫前のさとうきび畑

毎年1〜2月にかけて、沖縄のあちらこちらでさとうきびの収穫が行われます。荷台いっぱいに積まれたさとうきびをのせた大型トラックを目にする機会が多くなる時期です。

私の実家ではさとうきび畑を持っていて、毎年、この時期の休みの日に、収穫作業の手伝いに行きます。80代の親父とお袋だけで12t近くのさとうきび収穫をするなんて大変です。

さあ、今年も気合を入れて頑張ります。今年は妻と娘を誘って、行きました。なかなか、さとうきび収穫なんて体験できません。経験値アップのためにもやってみたほうがイイですね。

さとうきび収穫の作業内容

朝の9:00頃、さとうきび畑で集合、親父とお袋はすでに作業を開始していました。

沖縄のハルサー(農家の人)スタイル

さとうきび畑に到着した頃には、収穫したさとうきびの山がいくつかできていました。今回は写真の畑での収穫、前日までにある程度の作業は終えていたようで、あとはさとうきびを倒して、運んで山を作っていく作業です。

さとうきびの葉と上部切り落とし

さとうきびの花などがつきやすい品種と、あまりつかない品種があるようです。最初に植える苗の品種によって、そのさとうきび畑の感じが変わるようです。

実家のさとうきび畑では花があまりつかない品種を栽培しているとのことでした。

さとうきびの花

基本的に年間を通して手入れがあまりいらないさとうきび。一年に一回の収穫では、最初にさとうきびの上部を鎌で切り落とします。そして葉も一本一本切り落とします。

さとうきび畑の中に入った状態

上部の写真の状況で、作業をします。さとうきびの葉はギザギザしていますので、帽子、首や顔を守るタオル、長袖長ズボン、軍手が必要です。また、切り落とす際に細かい葉の切れっ端などが舞うので、サングラスなどがあるとイイですね。

さとうきびの根の上で切り倒しまとめる

上部や葉を切り落とされたさとうきび

茎の部分だけになったさとうきびを、斧で切り倒していきます。収穫の前年に台風がきてもサトウキビは収穫できます。野菜や果物では、台風によって大きな被害を受けてしまいますが、さとうきびは強いのです。

ただ、台風の風によってまっすぐな形ではなくなり、収穫の作業はかなり大変になります。それでも収穫ができるわけですから、沖縄という気象などの環境にあっているといえます。

さとうきびを運び、山をつくる

斧を使い慣れた会社員ではないため、切り倒しは親父とお袋が担当し、私と妻、娘は運搬担当になりました。

出荷するためにワイヤーをおき、その上に山を作ります

さとうきびの出荷では、製糖工場に依頼することで、畑に取りに来てもらえます。そのときに、さとうきびを回収しやすいように、ワイヤーを地面に置いてその上にさとうきびを並べて山を作っていくのです。

業者が回収する際に、荷崩れが起こらないように、さとうきびの上下の曲がり具合を考慮します。まあ、大雑把ですが交互に向きを変えていくという流れです。

作業はいたってシンプルです。さとうきびを倒すのは根本を斧で叩き切る感じです。倒されたさとうきびを体力にあわせて取りまとめ、山を作る場所に運んでいく、バランスを考えて山に積み上げる。本当にシンプルです。

一つの山で1tくらい

ところが、その量が多くてめげてしまいそうになります。早く終わらせたいと、一回に多くのさとうきびを持つと、腰や肩にダメージがきます。少なくもつと、往復回数が多くなり、足や腰にダメージがきます。

畑のでこぼこした土でこけそうになる、葉などが持ったさとうきびにからみついてなかなか前に進めない…。

このような状況を9:00〜16:00までやり抜くしかないのです。体力がとても必要なさとうきび畑はハードなスポーツジムレベルかもしれません。

沖縄のさとうきび畑を歩いてみただけ
さとうきび畑の動画

さとうきびの出荷で得られる収入

さとうきび農家の収入は出荷するさとうきびの重さでその収入が決まります。ただ、その重さにくわえて、収穫したさとうきびの糖度などで、重さで得られる収入にプラスマイナスが加算されるようです。

今回、お手伝いをしたさとうきびの総重量は、例年の流れから行くと5〜6tくらいではないかとのことです。

1tあたり2万円くらいと言っていました。そこに糖度などの計算が加算されるので、大まかな収入の計算はできるようです。

最近では、収穫を業者に依頼してハーベスタというさとうきび収穫専用の車を利用する方法もあるようです。ただ、それを依頼すると収入の手取りが半分くらいになるそうです。

さとうきび畑でのお手伝いまとめ

楽しい昼食タイム

かなりハードなさとうきび収穫作業ではあるのですが、楽しい時間もあります。休憩中のよもやま話、みんなで食べるお弁当の美味しさなど、なかなか普段では味わえないゆったりとした時間を味わえます。

一年に一回のさとうきび収穫のあとは、体が全身筋肉痛になります。ハーベスタを依頼すれば、このような大変な作業から開放されることになります。

でも、なんだか寂しいような気もします。今回、収穫したさとうきび畑の広さと同じ広さの畑の収穫が来月の頭にあるとのことです。楽しみであるとともに、やっぱりハーベスタがいいのかもなんて思ってしまいます。

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ご訪問、ありがとうございます。なかなかさとうきび収穫の体験は今後もできないだろうということで妻や娘を誘いました。結構、楽しかったといいつつも、そのキツさに驚いたようです。

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