未知との遭遇が自転車を震わせる…

楽しむ自転車

早朝、体調がいい。今日はいつもと違うコースで自転車を楽しんでみる。朝はいつも二日酔いでぼんやりしているのだが、昨日の夜は飲まずに寝たのだ。飲むことがいつもの習慣になっていたが、早起きをしてサイクリンでもしてみようと思いついたわけだ。

さすがに朝の寝起きが調子いい。自転車に乗る前に、軽くストレッチをして、タイヤの空気圧調整。もちろん、服装はフィットネス用のスタイル。やる気がどんどんアップする。

いつもと異なるコース設定をし、ペダルを力強くこぎだす。サドルは高め、程よい前傾姿勢でクロスバイクとは思えない軽さで突き進むのだ。

アスリート…。みなぎるパワーとあふれるモチベーションで軽快に自転車は走行していく。体調と気分がいいと見える世界まで輝いてくるものだ。

走りなれない道路が、いつものサイクリングコースのように走りやすさを演出してくれる。

と、そのときだった。

一瞬、視界の片隅に何かが目に入ったのだ。というより何かの視線を感じたといってもいい。その視線をやり過ごし、しばらく走り続けたのだが、あの視線の持ち主が無性に気になる。誰だ…?

その正体を暴くべく、視線を感じた場所へ戻る。怖いものみたさなのか、真実を追求したい気持ちなのかはわからない。とにかく、その存在をはっきりさせたい。

そこにヤツはいた…戻ってきた人間に対してまったく表情を変えることもなく、仁王立ちで正面を見据えている。感情がない視線ほど怖いものはない。何を考えているかわからない。

サンタクロースなのか?

その存在がはっきりした瞬間、私の声帯は音を発した。ズぁベヒぃ!

まさかのサンタクロースなのか?こんなヤツが夜中に子どもたちの枕元に近づいてくるなんて…あな、恐ろしや…

それにしてもズぁベヒぃ!なんて変な音だ。こんな音が自分の声帯から出てくるなんて…。クールな自分に変化をもたらしたヤツ、ついスマホを取り出しパシャリ。そいつとの出会いに縁を感じてしまい写真撮影。

まあ、普通に生活をしていて出会えるヤツでないのは確かだろう。自転車での走行中にハッキリと目があったとしたら、ズぁベヒぃ!ではすまなかっただろう。まぁ、コケていたはずだ。

自転車に乗っていると、予期せぬ出会いがある。それがどんな存在であれ、一期一会。何らかの意味があるのだろう。

ヤツは今でもそこにいるのだろうか?

ご訪問、ありがとうございます。あらゆる出会いには意味があるはずです。このサンタクロースもどきも、何か意味を持ってそこに立ち続けていたのでしょう。あんまり、近づいてきてほしくないサンタですが…。

でも、よく考えると見てすぐにわかる存在なので、こちらから避けることができます。それが、ふつうの人と見分けがつかない姿だったら…いや〜ゾッとしますねェ。

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